Tiger Uppercut!〜ある秋田人の咆哮

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中国見聞録 〜坂上雲 東鶏冠山にて啼く

旅順についに訪問する。
ここ旅順は現在でも軍港として存在しているために、
少し前までは立入禁止区域だったのだが、
ようやく解放され、かつての史蹟なども観光地化され、
日本人の私が中に入り見分することが出来るようになった。
その目玉の1つがこの東鶏冠山の北堡塁だ。


(東鶏冠山景区の入口)


(当時はこのような要塞群の重要拠点だった)


(その中でも最も頑強に日本人をはねかえした北堡塁・・)


「旅順を早期に陥落させなければ日本が滅びる」

と参謀本部ヒゲ次長の長岡外史の口癖だったというが、
 → 「旅順のハヤブサ」
この旅順はそれほど戦略的に重要な敵の拠点だった。

また、すでに完璧に出来上がったロシア大要塞堡塁群に対して、
日本の第三軍が攻勢をかけた挙げ句に、
6万人の死傷を出したということでも有名な場所であり、
そしてその旅順攻撃を指揮した第三軍の乃木希典大将と伊地知参謀の
因循固陋、無能さでも有名である。
以上も以下も「坂の上の雲」によれば。

「要塞戦は坑道を掘り進め地下から爆破をして陥落させる」

という理論があり、
その「バーボンの原則」というのが常識らしいのだが、
ここの第三軍の参謀は砲科出身であるせいか、

「要塞は大砲でつぶす、攻撃は最大の防御」

という方針でいた。
しかし要塞とは、
そのへんの大砲をいくらぶっ放したところで崩壊しないようにできているのだ。
いや、近代要塞とはそういうものなのだ。
当時、すでにヨーロッパでは実例もたくさんあった。
写真をみてもわかるようにこの重厚なコンクリートの壁は、
ちょっとはそっとでは崩壊しないだろう。
事実、砲弾ではこの重厚構造物は崩壊しなかった。


(分厚いベトンで覆われた要塞の中)


(ちょっとやそっとじゃビクともしない感じ)


(無数の砲弾の当たった跡)

さらにここの参謀は、

「大和魂は鉄をも溶かす」

という驚くべき思想の最初の信奉者だった。
大和魂は鉄を溶かすという精神主義は、
死地に飛び込んでいく実施部隊とその指揮官にこそ、
士気という面で必要な心構えだと思うが、
司令部の人間がその理論で作戦を考えたらどうなるだろう。
神風特攻隊の原型のようなことがここで起こった。
当然のことながら大和魂は鉄を溶かさないのだ。
鉄を溶かすのは、化学反応によって発生した熱なのだ。

そして、無為無策で肉弾突撃させた結果、
国民の飢餓の上にやっと成立した虎の子の軍隊(若者たち)を、
あまりに多くの貴重な日本人を、
ロシアの要塞の餌食にさせてしまった。
嗚呼畜生、首しめてやりたい。

そういう同じことを何度も繰り返し、
大本営でも長岡外史は「無益の殺生」と嘆き、
明治天皇もクレームをつけたというから、
余程の人が無駄に死なされたのだ。


(多くの日本人を殺傷した土塁と機関銃)


この東鶏冠山は、日本人の血でできている。
しかし同時に、今の日本や秋田や自分も、
日本をロシアの侵略から守るためにここで命を散らしていってくれた、
幾万の日本人の血でできているのかもしれない。
ここから現実の私たちの間に断絶はないのだ。

ここに立ってみて、啼く。





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